イーべ!運営 株式会社フラッグシステム 代表 幡司
「クラウド型イベント・セミナー管理システム イーべ!」、無料ベータ版から有料化へ移行し、本格的にサービスを開始したのが5年前の2015年5月20日でした。
同じく2020年5月20日、イーべ!を介してお申し込みいただいた件数が20万人を突破。
偶然重なった嬉しい節目に、イーべ!を運営するフラッグシステム代表 幡司がイーべ!の成長と変化、開発の裏側について振り返ってみました。
イーべ!とは、イベントやセミナーを開催する際に必要な、告知・受付・申込者情報管理・開催情報案内といった作業をクラウドで一元管理できるシステムです。
2014年に無料のベータ版を立ち上げた時、想定したユーザーは「個人」で
「ねこの手も借りたい!」
「一人きりでイベント運営は大変。ひとりバイトを雇うつもりで…」
といったキャッチコピーの元、スタートしました。
料金は一律7,800円(税別)。
セミナー・イベント開催のために必要な「申込受付」や「参加者とのやり取り」などをするための事務作業を「概ね1営業日」と設定し、料金はその「バイト料程度」としました。
システムは
・玄人→際限なくカスタマイズできる自由度
・PC初心者→ブログやWordのような操作性
以上のような、幅広い層が使いやすいよう設計。
シンプルに、基本的な機能を使ってご利用いただく方や、htmlやCSSを駆使し、LP(ランディングページ)として使っていただいたり、自社HPにイーべ!を読み込んでご利用いただく方など、多様なシーンで使っていただくようになりました。
イーべ!サービス開始から3年。緩やかに利用数が増え、2018年〜2019年にかけて開発エンジニアを増員。
要望が届けば、積極的且つ迅速に機能追加していきました。
サービスのロゴもコミカルなイメージからシャープなイメージへ変更しました。
そうした時、利用者傾向に変化が起こったのです。
to C(個人)多数から、 to B(企業)が急増。
きっかけは「クレジット決済連携〈Stripe〉機能」やイーべ!専用の「受付アプリ」をリリースした頃です。
法人主催の大規模イベントや、業務の一環としてイベント開催をしている企業からの問い合わせが増え、同時に、今までになかった独自のカスタマイズ依頼が増加。
イーべ!はより独自性が高く、細やかな事務作業まで包括するサービスへと推移していきます。
イーべ!は「PC初心者も使え、玄人も納得して使えるシステム」としてスタートしていました。
機能が増えても「使い勝手(UI)」面で大きな変化はありませんでしたが、できることが増えたがために、管理画面はボタンが溢れ、
「ただシンプルに使いたいだけなのに機能が多すぎる」という声が聞こえ始めます。
その反面、「もっとディープに使いたい」という要望は増える一方。
この二極的な問題を解決するために、今後の新たな変化に繋がる、大きな方針変更をしました。
1つに絞っていた料金プランの見直しです。
2015年にサービスを有料化してから、料金は1プランのみ、月額7,800円(+税)としていました。
これは、オンラインサービスによく見られる「利用数×追加料金」といった、料金の見通しが立てづらい料金設定を避けるためで、「どれだけ使っても定額」とし、金額面でも安心してご利用いただけるよう配慮したものでした。
とはいえ、個人の利用者にとって月額7,800円(+税)は、決して安い金額ではありません。そのため「気軽に導入しがたい」という声もありました。
そこで2020年2月に行った大幅な料金改正です。
たった1つだった料金プランを一気に3プラン+αへ。
用途に合わせて料金を選べるようにしました。
以前より割安となる「パーソナルプラン」は月額5,500円(税込)を作り、機能を厳選。
イベント/セミナー開催に最低限必要な機能をお得にご利用いただけるようにしました。
次に、基本的な機能を網羅している「ベーシックプラン」16,500円(税込)。
そして、すべての機能を使える「プレミアムプラン」33,000円(税込)。
+αとして、プレミアムプランをベースに、見積もりの上、カスタマイズする「エンタープライズプラン」を作りました。
>> 【プレスリリース】イベント・セミナーの告知・受付・アフターフォローを一元化。法人主催イベント運営を助けるシステム「イーべ!」に3つの新料金プラン登場。シーンに合わせた運用が可能に。
するとまた変化が起こります。
問い合わせ段階から
・予定しているイベント規模
・それに伴う社内での事務作業
…といった、利用条件を提示した上で、見積もり依頼がくるようになりました。
イベント・セミナー運営だけではなく、顧客管理として、次のオファーへつなげるなど、業務の一環にイーべ!を取り込めるようカスタマイズを求める要望が増えたのです。
カスタマイズ依頼が増えると、開発チームとしても創意工夫が必要となり、より活気が満ちます。
スタッフ同士で機会を設け、勉強会が開かれるようになりました。
(代表幡司の知らぬ間に、緊急事態宣言中にもリモートで開催されていたようです)
サービスの成熟とともに、利用傾向が変わり、そして、社内の士気も変わる。
2020年、COVID-19感染拡大対策によって、イベントやセミナーの在り方、人の働き方も大きく変化しました。
その渦中に迎えたイーべ!5周年という節目に、より一層の進化をしていきたいと、強く感じています。
〈 インタビュー 2020/05/21 〉
イーべ!運営 株式会社 フラッグシステム 代表幡司恭平へのインタビューを元に作成
text イーべ!広報担当 坂田 洋子
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