「給料はサイコロ振って決めています」
というキャッチコピーがまず目に入ってくるこの「面白法人カヤック会社案内」を読みました。
イラストは池上遼一センセイ。
本自体はそんなに厚くもなく、1時間ぐらいでさらっと読めてしまいます。
そして面白い。
特にいいなーと思ったのは
「それって漫画っぽい?」
という理由で良し悪しを決めていく話。
迷うことがあったら「漫画っぽいかどうか」で判断を決めるヒーローの7箇条。
1、必殺技
ヒーローたるもの、自分だけの必殺技が欲しい。他のヒーローの必殺技をパクってるヒーローなんてありえない。コレを面白法人に置き換えると「オリジナリティ」ということ。(後略
2、まっすぐ
二枚舌のヒーローとか、言うことがコロコロ変わるヒーローもありえない。面白法人的にはこれは「誠実」ということ。(後略
3、まさかの展開
想像通りに進まない。ありきたりの道は進まない。それがヒーローの運命。面白法人に置き換えると、これは「変わり続ける」ということ。(後略
4、決めゼリフ
「お前はもう死んでいる」とか「あンた背中が煤けてるぜ」とか、「またつまらぬ物を斬ってしまった・・」とか、そのヒーローの性格を決定づける、コレ!コレ!という一言。僕らも最初にその一言を決めました。それがまさに「面白法人」。(後略
5、最後は勝つ
やっぱりヒーローですから。ピンチがあっても絶体絶命になっても最後は勝ってくれないと。これは面白法人に置き換えると「ちゃんと稼ぐ」ということ。(後略
6、すごい仲間
ヒーローには必ず仲間がいる。強い仲間。シブい仲間。時には敵だった相手さえいつの間にか仲間になっていたり。面白法人的に言うと、コレこそまさにカヤックスタイルの「何をするかより、誰とするか」ということ。(後略
7、弱点
そしてヒーローにも必ず弱点があったりする。蜘蛛が苦手とか。どこか人間臭さが無いと感情移入できないし、完璧すぎたらみんなの目標になりえない。親しみが持てないから。(後略
んー。素晴らしいですね。
迷った時、止まってるように感じた時、選択を迫られた時ほど、そもそもの原点に立ち返って考えることは重要で、その原点が「どっちが面白いか?=漫画っぽいか?」ということなんでしょう。
この会社にあそびに行ってみたくなりました。
おすすめの本でした。
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